鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎

副鼻腔炎

慢性副鼻腔炎にお悩みの患者さんの中でも、鼻茸を伴う方は比較的よくみられます。

鼻茸とは、鼻の粘膜にできる肉質の増殖性病変で、鼻ポリープとも呼ばれます。

空気の通り道にできるので、「鼻づまり」「匂いがしない」などの症状が多いです。大きさや数も人それぞれで、一箇所にできる場合もあれば、いくつもできることがあります。

最近感染やアレルギー物質が原因で鼻の粘膜が刺激されると、ヒスタミンという炎症物質が産生され、好中球や好酸球といった炎症細胞が集まります。慢性副鼻腔炎の場合、粘膜が刺激を受け続けているため、これらの原因で炎症細胞が次々に広がっていきやすいのではないか?と言われているようです。

実際は、発生の機序ははっきりと分かっていないのですが、一つの原因ではなく複数の機序が関与していると考えられています。

鼻茸により起こりやすい症状

  • 鼻づまり
  • くしゃみ
  • 後鼻漏
  • 顔の痛み
  • 嗅覚障害(匂いが分かりにくい)
  • 味覚障害
  • 目の痒みや痛み

ひどくなると、眠れなかったり、呼吸がしづらくなったり、頭痛などの症状につながります。

服薬で改善が見られる場合もありますが、繰り返し鼻茸ができたり、放置していると大きくなり日常に支障をきたす場合もあります。

鍼灸治療と鼻茸

鼻茸は、手術によって切除が可能です。

しかし、術後しばらくして、風邪をひいてしまうなどの体調を崩してしまったことが原因で、再び鼻の不調を感じる方も少なくありません。

鼻茸が大きくならないように、また、術後の不快感の軽減体力回復、体調管理のためにも、鍼灸を受けていただくと、調子良く過ごすことができます。炎症を抑えるための過ごし方や養生法などもお伝えしています。

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