「鼻づまり」があると、息苦しいですよね。
でも、「鼻づまり」って、感じ方に個人差があって、かなり主観的なものなんです。
「鼻茸(はなたけ)」や「鼻中隔弯曲症(びちゅうかくわんきょくしょう)」があって、空気の通り道が狭くなっていても、鼻づまりを感じない人もいます。
その一方で、軽度の鼻づまりでも、とても苦しいと訴える人もいます。
つまり、実際の鼻の中の状態と、鼻づまり感は一致しないことが、しばしば見られます。
その一方で、子どもは「鼻づまり」を訴えることは、まずありません。
子ども本人が困っていないので、お母さんが気づかなければ、長い間放置されることがあります。
でも、大丈夫です!
なぜなら、子どもの鼻づまりは、サインが出ているからです。
そのサインを見つければ、お子さんに「鼻づまり」があるのか、お母さんは気づくことができますね!
子どもの鼻づまりのサインは5つあります。
- 口呼吸
- 鼻息が荒い
- おっぱいやミルクをうまく吸えない
- いびき、睡眠時無呼吸
- 口臭
それでは、「子どもの鼻づまりのサイン」を、一つずつご説明しますね。
お子さんは、ふだんから、口を開けて呼吸をしていませんか。
口を開けているのは、鼻が詰まっていて、鼻で呼吸ができないからかもしれません。
お子さんの鼻をつまんでみて、息ができるかチェックしてみてくださいね。
お子さんの近くによると、鼻息が荒くありませんか?
「鼻づまり」があると、鼻で息をするときに、鼻息が荒くなります。
片方の鼻が詰まっていることもあります。
片方ずつ、鼻が通るかチェックしてみてあげてくださいね。
0~1歳の赤ちゃんは、「おっぱいやミルクをうまく吸えない」ということはありませんか?
鼻が詰まっていると、口で哺乳がうまくできません。
赤ちゃんが「おっぱいやミルクをうまく吸えない」ときは、一度、耳鼻科でも相談してみてくださいね。
お子さんが夜寝ているとき、「いびき」をかいていませんか。
それは、鼻が詰まっているために、口を開けて息をするために「いびき」をかいているのかもしれません。
また、お子さんが夜寝ているとき、呼吸が止まっていませんか。
睡眠時の無呼吸は、「アデノイド」や扁桃肥大(へんとうひだい)といった、のどに原因がある場合と、鼻づまりが原因の場合があります。
お子さんの「いびき」や「無呼吸」を、気にしてみてくださいね。
「夜は爆睡しちゃってるから、いびきがあってもわからないわ」という方は、「いびきを録音するアプリ」を使う方法もありますよ。
副鼻腔炎になって、鼻にたまった膿のにおいが口臭として発生している可能性があります。
また、鼻がつまって口呼吸をしていることで、口の中が乾燥し、菌が増殖し、口臭の原因になっています。
お子さんの口臭が気になるときは、鼻づまりを疑ってみてくださいね。
当院にお越しになるお子さんは、
「いつも口を開けて呼吸をしている」
「寝ているときに、いびきをかいている」
とお母さんが気付いて、連れていらっしゃいます。
そこで、「鼻づまり、鼻炎でお悩みのお子さんのための小児はり」をしていくと、その夜から
「口を閉じていられるようになった」
「夜にいびきをかかなくなった」
と変化が目に見えて出ています。
お子さんが長いこと「口呼吸」を続けていると習慣化して、「口呼吸」を治すのに時間がかかります。
「お子さんが集中力が続かなかったり、いつもボーッとしている」というのも、「鼻づまり」が原因のことがあります。