刺さないはり(ていしん)を自分で作るワークショップに参加してきました

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こんにちは!蓄膿症(副鼻腔炎)でお悩みの方の為の鍼灸師の橋本由紀子です。

気づいたら、刺さないはり(ていしん)ネタが続いていましたね。笑

わたしは子供の頃から工作が大好きで、大人になってからも自分で作るのが好き。

作業に没頭する時間に癒されるのですが、久しぶりに食いついたのが、ていしんを自分で作るというワークショップ。

様々な金属から「ていしん」を作ってこられた和田先生が、なんと和歌山から東京にお越しくださいました!!

開催場所は、美容鍼灸を行うやなけんさんのご縁のガレージをお借りしたのですが、2階の秘密部屋も自分たちで作られたそう!!

座学では寛文5年(1662年)の書の現物も見せてくださいました。

鼻づまりでもよく使う、小鼻の横のつぼ(迎香)や手の親指と人差し指の間のつぼ(合谷)が流れている経絡図なのですが、虫食いはあっても357年たってもこんなに綺麗に保存されてるものなのですね。感動ものです!!

ていしんの素材は、金、銀、銅、真ちゅう、亜鉛、チタン、プラチナ、ステンレスなどですが、金属によって効き方にも特性があります。

「金」は、温めたり、補うことに向いていて、「銀」は冷ますことに向いています。でも、「銀」も手で温めて使うと温性の作用になるとか。

金属の性質だけでもワクワクしちゃいますね。

高価な金や銀が一番良いかと言うと、力が強い分、扱う人の使い慣れが必要なので最初は銅や真ちゅう、ステンレスが扱いやすいそうです。

そんなわけで私は「銅」を選ぶことに。

金属の棒を好みの長さに糸のこで切っていくのですが、その作業が一番苦戦されていました。

わたしは先生があらかじめ切ってくれていた中に、「まさにこれ!!」と思う太さと長さのものがあったのでこの作業はやらなかったのですが、やっておけばよかったかも。笑

先端の形状を好みの尖り方に整えたあとは、ひたすら、やすりがけの連続です。

320番のやすりから一段ずつあげていき2000番の細かいのまでかけていきます。

皮膚にあてるものなので断面が滑らかじゃないと引っかかってしますし、気の通り方もまっすぐがいいですからね。

仕上げに磨き上げると、このとおりピカピカ!!

ツボに繊細に効きそうな「ていしん」です。

実技で使ってみましたが最高にいいです!!

和田先生のお話はどれも好きな内容だったのですが、特に印象的だったのが
「刺さないはりを使い始めると魔法使いの杖を持った気持ちになってしまう」ということ。

ていしんは、刺すはりのイメージをもって行うことで、刺さなくても同じような効果が出せるもの。

ていしんの扱いの熟練度があがることで、刺すはりも上達するもの。

力がないところを充実させるのか、硬いところを緩めるのか、冷えをとるのか、熱をとるのか明確にどうしたいのか目的をもっておこなうものなので、刺すのも刺さないのも同じですね。

鼻づまりにお困りの患者さんのために、刺さないで、皮膚に接触もさせてないでおこなう方法も教わってきましたよー!!

さっそく施術でも取り入れて行っていますが、鼻のつまりが抜けるのが早くなっています。ぜひ体感してみてくださいね!!

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